ファンビジネスを考える(仮)

音楽業界で18年以上勤めてきた中で、「ファン創り」はどんな業種でも重要ということを伝えたくてブログをスタートしました

【概論】なぜ「ファンビジネス」と私は呼ぶのか?

「ファンクラブビジネス」というと、芸能人のやることと先入観を持たれ、閉鎖的なヲタク的なイメージを持ってしまいませんか?

また、一般企業がよく使う「顧客の囲い込み」など「提供者側」の理屈の表現である。「一度、囲い込んだら逃がさねぇ~ぞ」みたいな。

「囲い込む」と言うのは正しいのか?上からの立場で表現しているように感じるからです。

 

私の考えるのは、集めた顧客を企業や対象者(物)が一方的に提供者側の論理・理屈で企画・実行するのは、ファンビジネスではないと思います。

ファンとの対話や顕在化されたニーズだけでなく、潜在的なニーズを見つけ出し、サービスや商品を提供し、お互いが満足できる「場」作りが必要だと考えます。

このサービスを展開する「場」で行うことをファンビジネスと呼んで、そこをどのように調整していくかが重要だと考えています。

 

少し歴史を辿ってみると、ファンとは特定の対象の応援・支援者である。

相撲の世界から日本では、「タニマチ」として応援・支援者が存在していた。

諸説あるかもしれないが、恐らく、これが日本のエンタメビジネスにおけるファンビジネスの原型であると考えます。相互にニーズを満たすことで、成り立つ関係ではないでしょうか?

 

ウィキペディアより

主に贔屓(ひいき)にしている力士やスポーツ選手、歌手などの芸能人に多額の援助という形で後援し、後見人的立場となっている人物のこと。援助の形態としては繁華街等での豪遊から、本業における多人数分のチケット費負担及び人数動員による客集め、私生活での金銭援助や副業への協力、異性問題等のトラブル処理など多岐にわたる[1]。その見返りに一緒に食事をしたり結婚相手の推薦や評価をした上で結婚式の仲人を務めたりする等して、有名人と特に親しい仲であることを周囲にアピールできる。また、相撲界ではタニマチから提供されるものは相手を精査せずに何でも頂く「ごっつぁん体質」が存在する。

特に近年では個人後援会ファンクラブなどの組織が多く普及している。昨今の経済情勢からか、個人後援会やファンクラブの多数台頭に伴い、慣例のタニマチ的行為は少なくなっている。